圧倒的な歌唱力で美空ひばりさんをうならせたとされる、ちあきなおみさん。
1992年9月、旦那である郷鍈治さんが亡くなって、事実上の引退となってしまいました。
そんなちあきなおみさんは2023年現在、一体何をしているのでしょうか?
今回は【2023現在】ちあきなおみの深すぎる愛!活動再開しない理由は亡き夫からの最後の言葉にあった!を紹介します!
◆この記事で分かること
- ちあきなおみの芸能活動休止理由
- ちあきなおみが芸能活動再開しない理由
- ちあきなおみの旦那・郷鍈治の人物像
- ちあきなおみの旦那・郷鍈治が亡くなった理由
- ちあきなおみはスナックを経営している?
- ちあきなおみの現在の収入源
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【2023現在】ちあきなおみは芸能活動再開の見込みなし!

2023年現在、ちあきなおみさんは芸能活動を休止しており、活動再開の見込みもないとのことです。
なぜなのでしょうか?
ちあきなおみの芸能活動再開が無い理由①:郷鍈治が亡くなったから

そもそも、この2つの理由が「同じ理由」なんです。
- 芸能活動休止理由
- 芸能活動再開が無い理由
郷鍈治さんというのは、こんな人でした。
- ちあきなおみの夫(旦那)
- ちあきなおみの個人事務所の社長
- ちあきなおみのマネジメント担当(マネージャー)
郷鍈治は半生を捧げた

郷鍈治さんは、ちあきなおみさんと結婚する前、悪役の俳優として活躍されていましたが、
結婚したことをキッカケに俳優を引退し、ちあきなおみさんのマネジメント業に専念します。
「郷さんは、ちあきさんと出会い、役者を辞めて彼女を支え続けてきた。歌手・ちあきなおみに自らの半生を捧げた郷さんの気持ちに感謝し、その思いに添うようなところが、彼女にありました。
NEWSポストセブンより
ちあきなおみさんと郷鍈治さんの出会いは、郷鍈治さんの兄で俳優でもある故・宍戸錠さんの紹介でした。
郷鍈治さんは、ちあきなおみさんの実家である「瀬川家」に婿入りする形で結婚しています。
郷鍈治のマネジメント

ちあきなおみの旦那・郷鍈治さんのマネジメントは、通常のマネジメントとは一線を画していました。
守りの姿勢を崩さなかった
ちあきなおみの旦那・郷鍈治さんのマネジメントは、「ちあきなおみのため」だけを考えており、
安易に「仕事をとる」ということは一切しませんでした。
通常の芸能マネージャーであれば、「売ること」がまず第一となりますので、
「好条件」を提示されれば、「意向に反すること」でも飛びついてしまいそうな感じですが、
ちあきなおみさんの旦那・郷鍈治さんはそうした妥協は一切しなかったのです。
郷鍈治はちあきなおみのマネージメントにおいて、頑なまでに守りの姿勢を崩さなかった。外部からの仕事のオファーを受け、相手側との電話でのやり取りを私はいつも側で聞いていたが、どのような好条件を提示されてもその返答の大半は「NO」であり、時には内部のレコード会社関係者にさえ声を荒げることもあった。
古賀慎一郎さんのnoteより
業界からの圧力にも屈しなかった
ちあきなおみさんへの仕事が激減して活動休止にまで追い込まれた理由は、郷鍈治さんとの結婚が原因でした。
それでも郷鍈治さんは独自のマネージメント術を用いて対応していきました。
結果、郷鍈治さんは「ちあきなおみのブランドとイメージ」を護り切りましたが、
これは並みの歌手だったら絶対にできなかったことでしょう。
大人気歌手のちあきなおみさんだからできたことといえます。
ちあきと郷氏が結婚した際(1978年)、レコード会社からの契約解除や、活動休止を余儀なくされるなど、業界からの様々な「圧力」が二人に加えられたという。それでも、郷氏はちあきのイメージとブランドを頑なに護り、二人は手を取り合って数多の苦難を乗り越えてきたのだが、
〈しかし、御二人の結婚に顔をしかめ、「ちあきなおみ」を護る郷さんを元凶扱いした業界への不信感や怒りが、拭えない事実として、未だちあきさんの心の中に存在しているのが見て取れた。
デイリー新潮より
しかし、当のちあきなおみさんはこのことがキッカケで業界に対する不信感を募らせることになります。
この芸能界に対する怒りが「拭えない事実」として残ってしまったというのが、
現在まで活動再開しない理由の一つなのかも知れませんね。
安売りはしない
ちあきなおみさんの旦那・郷鍈治さんはちあきなおみさんを「安売り」するようなことは絶対にしませんでした。
「少しでも疑えば首を縦に振らない」というのはマネージメントとしてはどうかと思いますが、
「ちあきなおみ」という名前を守るためには必要なことだったのかも知れませんね。
郷鍈治はちあきなおみをただのコマーシャリズムとして使わせることを許さず、舌先三寸と少しでも疑えば断固として首を縦には振らなかった。それは「ちあきなおみ」という名前を傷つけられてはならないという、確固たるマネージャーとしての信念だった。
古賀慎一郎さんのnoteより
無償の愛
ちあきなおみさんの旦那・郷鍈治さんの気苦労はハンパじゃなかったことが容易に想像できますよね。
業界の表側ではなく、裏側にこそ「厄介ごと」が多そうなので、
そういったものから「ちあきなおみ」ブランドを守るというのは、
相当の覚悟と「無償の愛」が必要だったようですね。
邪気の少ない人間ほど、他者の邪気には敏感であり、そのような心や意といったものを嫌悪し、また恐ろしくも感じるものであるだろう。郷鍈治の人間性から鑑みれば、ちあきなおみを守ることは、裏の部分では大変苦しかったことであろうし、表だけしか見ていない私などには計り知れない気苦労を抱えていたものと思われる。しかし、その宿命を自身のプライドとする姿に、私は男のドラマを感じ、ちあきなおみへの無償の愛を見たのだ。
古賀慎一郎さんのnoteより
郷鍈治が肺がんになってしまう

そんな中、ちあきなおみの最愛の旦那・郷鍈治さんを「肺がん」という病魔が襲います。
しかしその3年後、最愛の夫・郷さんを病魔が襲う。肺がんだった。当時、郷さんは54才、ちあきは44才。ふたりの出会いから18年目の試練だった。テレビやコンサートの仕事に追われながらも、彼女は献身的に看病をしていた。
NEWSポストセブンより
郷鍈治の病状が悪化
ちあきなおみさんの必死の看病と願いも虚しく、旦那・郷鍈治さんの病状は悪くなる一方でした。
この頃から冗談交じりに「引退」をほのめかす発言をするようになっています。
郷さんの病状悪化とともに、歌番組などで『もうこのスタジオで歌うことは、あまりないかもしれませんが』などと冗談めかして発言していましたが、その実、本気だったと思います。郷さんがいないと歌えなくなるだろうなと、ぼくは薄々感じていました」(古賀さん・以下同)
NEWSポストセブンより
郷鍈治が肺がんのため永眠
とうとうこの時が来てしまいました。
ちあきなおみさんの旦那・郷鍈治さんが55歳という若さで亡くなってしまいます。
ちあきなおみさんの落胆ぶりは見ていられないほどだったといいます。
ちあきなおみはなぜ、歌うことを止めたのか――。
その理由として長らく語られてきたのが、ちあきの最愛の夫であり、個人事務所の社長でもあった郷鍈治氏の〇去(1992年9月)がきっかけとなり、歌う意欲がなくなった、というものだ。
デイリー新潮より
ちあきなおみさんは、最愛の旦那である郷鍈治さんの「し」を受け入れられず、
それ以降は「歌う意欲」を失ってしまいます。
「私も一緒に焼いて~!」と号泣
ちあきなおみさんにとって、旦那・郷鍈治さんは自分の全てでした。
そのため、あちあきなおみさんが旦那・郷鍈治さんの「後を追ってしまう」のではないか?と、
周囲は目を離すことができませんでした。
衝撃の一言「私も一緒に焼いて~!」
葬儀の日に「私も一緒に焼いて~!」という、ちあきなおみさんの姿は多くの人の涙を誘ったといいます。
葬儀の日、ちあきは夫の棺にしがみつき「私も一緒に焼いて~」と号泣している。
zakzakより
棺にしがみつき「ごめんなさい……ごめんなさいね」
ちあきなおみさんが「後を追うかもしれない」と警戒し、対策をとっていたようですね。
しかし、郷さんががんを患うと幸せな生活は一変する。精魂込めて懸命に看病するちあきの姿に、病院は「夫が亡くなったら後を追うかもしれない」と警戒し、病室の窓が開かないよう全面テープ貼りにした。必死の看病も実らず、1992年9月に郷さんが他界すると、ちあきは火葬場で棺にしがみついてこう繰り返したという。
「ごめんなさい……ごめんなさいね」
NEWSポストセブンより
「ごめんなさい……ごめんなさいね」というのは、この2つの意味があったのではないでしょうか?
- 看病したけど助けることが出来なくて申し訳ないという気持ち
- 郷鍈治が居ない今「もう私は歌うことが出来ない」ことに対する申し訳ないという気持ち
ちあきなおみが静養に入る
ちあきなおみさんは、旦那・郷鍈治さんの葬儀に際して「芸能界引退」とも思えるコメントをしています。
「故人の強い希望により皆様にはお知らせせず、身内だけで鎮かに送らせて頂ました。主人の死を冷静にうけとめるには、まだまだ時間が必要と思います。静かな時間をすごさせてください」(文面のまま)。
zakzakより
ちあきなおみさんが2023年現在まで活動再開していないということは、
まだ旦那・郷鍈治さんの「し」を受け止めることができていない、ということなのでしょう。
ちあきなおみは旦那・郷鍈治のために歌っていた
ちあきなおみさんが旦那・郷鍈治さんの「し」を受け止めることができず、
2023年現在まで活動再開していないということは、
ちあきなおみさんは、旦那・郷鍈治さんのために歌っていた、ということが良く分かると思います。
その予感は的中した。1992年9月11日、郷さんが55才で帰らぬ人となると、ちあきは表舞台から姿を消したのだ。古賀さんの胸には、ちあきのこんな言葉がいまも残っている。
「私は郷さんのために歌っていたんです。だから、もう歌うこともないし、幸せを感じることもない」
NEWSポストセブンより
2人で1人、まさに「一心同体」で活動してきた「戦友」だったと言います。
「結婚後、ちあきさんと郷さんは2人で1人のように生きていて、夫婦というよりも戦友でした。『私は郷さんのために歌っていた』といって聞かない彼女は、夫がいなければ歌うことはできなかった。郷さんの死後、私が『ちあきさん自身が自分をプロデュースすればいいじゃないですか』と水を向けても、彼女は『自分の好きなものしかやらなくなる』と言って、歌手活動を再開しようとはしませんでした」
NEWSポストセブンより
郷鍈治の言葉「もう無理して歌わなくてもいいよ」
2023年現在、ちあきなおみさんが表舞台から姿を消して30年以上経過していますが、
いまだにちあきなおみさんの芸能活動再開を望む声は多くあります。
「ベスト盤CD」などが時々発売されていますが、芸能活動を再開したわけではありません。
芸能活動再開について説得しようとしても、ちあきなおみさんはまるで耳を貸そうとはしないようです。
それはなぜか?
実は、病床にあった旦那・郷鍈治さんはちあきなおみさんに「のろい」をかけていました。
「もう無理して歌わなくてもいいよ」という言葉です。
「もう無理して歌わなくてもいいよ……郷さんもそう言っていたんです」
私にとっては、殺し文句だった。郷さんがそう仰っていたのなら、諦めるしかない。
ちあきさんは郷さんを失い、もう望むべきものなど何もなく、全てのエネルギーを使い果たしてしまったのだろう……。
私はもはや返す言葉もなく、黙り込んだ。
デイリー新潮より
墓前で1時間手を合わせる
ちあきなおみさんは、旦那・郷鍈治さんが他界された1992年から2023年現在までの30年間以上、
月命日「11日」には欠かさずお墓参りをしており、毎回1時間以上墓前で手を合わせていると言います。
一方でお墓参りは欠かさず、郷さんが亡くなってから6年ほど経っても、毎日のように墓参を続け、毎回1時間ほどかけて、墓前で亡き夫と会話をしていました」(古賀さん)
NEWSポストセブンより
「悲しくて、悲しくて、どうしようもないの」
ちあきなおみさんは、旦那・郷鍈治さんを失った悲しみをひとりで抱え込んでいたと言います。
ちあきなおみは毎日のように郷鍈治が眠る寺へ参じ、花を供えていた。(中略)
ちあきなおみは墓の前に座り込み、泣きながら墓碑を手で撫でていた。(中略)
ちあきなおみは墓碑に顔をうずめて泣いていた。その夜色の底から聞こえてくる泣き声は、夥しい旋律の綾糸で、私の身体に憂愁の情を織り込んでくるような、死ぬ気で泣いているような、美しき魂の歌声のようだった。(中略)
「悲しくて、悲しくて、どうしようもないの」
ちあきなおみは悲しみを自分ひとりだけで抱き、悲しみに抱かれ、悲しみで溺れていた。郷鍈治を亡くした悲しみは、生きている限りつづき、人生をばっさりと斬られたように見えない血が流れつづけるのだろう。
古賀慎一郎さんのnoteより
「ちあきなおみは、もういないの」
ちあきなおみさんにとって「歌」とは、旦那・郷鍈治さんに捧げるものになっていったので、
旦那・郷鍈治さんがこの世を去った今、歌うことの目的を失ってしまいました。
そんな時代背景の中、ちあきなおみは、郷鍈治の死をもって、ちあきなおみという歌手を完結したいと願ったのだ。
「ちあきなおみは、もういないの」
私は何度もこの言葉を本人の口から聞いた。(中略)ちあきなおみはその後、私の真正面で、「もう歌うことはない」と、きっぱりとちあきなおみから個としての人間へと変貌していった。
古賀慎一郎さんのnoteより
「ちあいなおみ」から「個としての人間」へ変貌した、というのを聞くと、
「もう芸能界復帰は無いのかな?」と思ってしまいますね…
自然に忘れ去られていきたい
自然に忘れ去られていく、要は自然にフェイドアウトしていきたいと語っています。
「自然に忘れられてゆく・・・・。それが一番いいんです」
古賀慎一郎さんのnoteより
ちあきなおみは言ったが、この気持ちは今もって変わらないだろう。どれほど復帰を望む声が絶えなくとも、幾度となくブームが再燃しようとも、ちあきあおみはそこに甘えることなく、二度と手で触れることのできない虚構の中のスターとして、その姿をあらわすことはない。
ちあきなおみさんが表舞台から消えて30年以上経っています。
そういう意味では、いまさら「引退します」と宣言するのもおかしな話なので、
自然にフェイドアウトしていきたいという思いは理解できますね。
ですが、ちあきなおみさん本人が思う以上に、ファンはちあきなおみさんの歌を忘れることはできないでしょう。
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